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手足口病

令和6年7月1日更新

■ 手足口病とは

・「手、足、口」中心に水疱性の発疹をきたす、初夏から秋にかけて流行するウイルス性感染症です。やや男の子に多い傾向があります。
・原因となるウイルスは数種類あり、乳幼児期の間に何度かかかることが多いです。そのため学童期以降や大人の発症はあまり多くありません。
・特別な治療薬はありません。症状に合わせた治療を行います。(解熱剤など)

主な病原ウイルスは、エンテロウイルス 71(EV71)、コクサッキーウイルス A16,A10,A6 (CA16,CA10,CA6) などです。
従来は EV71やCA16中心の流行でしたが、最近では CA6の流行することが増えてます。そのためひとシーズンに2回かかることもあります。

■ 手足口病の症状

従来は発熱もあまりなく軽い夏かぜでした。最近流行する(CA6による)手足口病は高熱を伴うこともあり別の病気ぐらいの大きな差があります。

◉ 従来の流行の主流 [ EV71,CA16 ]
水疱性の発疹が手掌、手背、手指、足底、足背、口腔内や下腿、膝、臀部などにみられます。発疹は部位によっては痒みや痛みを伴うこともあります。発熱は軽度か認められないことが多いです。全体的には軽い印象です。

◉ 最近の流行が多い [ CA6 ]
・発熱を伴いやすく高熱のケースもしばしばで、従来型ほど軽くない印象です。発疹は従来ある場所以外にも出現しやすく、臀部から下肢全体に拡がったり体幹や頭皮にも出現しやすい傾向があり、発疹自体も従来よりも扁平で大きめなことが多いです。
(CA6はヘルパンギーナの原因にもなるウイルスです。そのため口内炎など口腔内の痛み、高熱などヘルパンギーナ様の症状を伴うこともよくあります。)

■ 手足口病の経過と治療

◉ 基本的には自然に治癒する病気です。発熱も2日程度まで、発疹は5〜7日程度で自然に軽快します。治療も対症療法が中心となります。

+ まれに治ってから1ヵ月後ぐらいに、爪が割れたりはがれたり、指の皮がむけたりすることがあります。
+ まれに髄膜炎や脳炎を合併することもあります。

▶︎ 治療は
・発熱や痛みに対して(必要あれば)アセトアミノフェンを使用します。具体的にはカロナール、アルピニ坐薬、アンヒバ坐薬などです。
・脱水にならないよう水分摂取。口の中の痛みがある場合は熱いもの、すっぱいもの、辛いものや固いものなどは避けましょう。

◉こんな時はもう一度診察を

+4日以上高熱が続く時
+水分をあまりとらず、ぐったりしているとき
+吐き続けて、ぐったりしているとき

■ 手足口病の取り扱い、登園基準。

「発熱や咽頭・口腔の水疱・潰瘍を伴う急性期は出席停止。口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれ全身状態が改善すれば登園可能。(手足の発疹が残っていても構いません。)」

----- 要するに -----
熱がなく元気で、ふだんの食事がとれる場合は登園・登校できます。

軽快した後も、ウイルスは2〜4週にわたって便から排泄されています。急性期のみの登校登園停止では流行を抑えることは出来ません。本症の大部分は軽症疾患であり、登校登園についてはヘルパンギーナと同様、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断されます。

<予約受付時間>
● 午前08時30分〜11時30分
● 午後16時00分〜17時45分
( 日・祝・木・土曜午後は休診です。)

■ 休診のご案内

  • *土曜日は午前中のみ診察です

■ ア ク セ ス ■

大阪府茨木市下穂積1-3-101 ホワイトハウス穂積1F

*当院には駐車場はありません。