激しいせきが続く百日せきの流行が拡大しています。予防には以下がお勧めです
① 乳児(2ヶ月から)の定期接種
(( 5種混合ワクチン ))
② 小学校入学前&高学年時に任意接種
(( 3種混合ワクチン))
③ 青年・成人における任意接種
(( 3種混合ワクチン))
② 妊婦さんへの任意接種
(( 3種混合ワクチン))
① 百日咳を含む5種混合ワクチンは、公費による定期接種の対象で、生後2か月から2歳半頃までに4回の接種をします。乳幼児(早)期は重症化しやすいので、早期に接種開始する必要があります
(なお以前は3種混合、4種混合ワクチンで接種しています)
② 定期接種だけでは、5-6歳頃以後は抗体が減少し百日咳に罹患しやすくなります。
③ 小児科学会では、5-6歳頃と12歳頃に追加の接種(任意接種になりますが)を勧めています。
基本的には3種混合ワクチンで接種します
12歳頃の2種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風)の代わりに3種混合ワクチンを接種することも可能です。(任意接種ですので有料になります)
(3種) : 百日咳・ジフテリア・破傷風
(4種) : 百日咳・ジフテリア・破傷風 +ポリオ
(5種) : 百日咳・ジフテリア・破傷風 +ポリオ+ヒブ
※百日咳のみのワクチンはありませんので、任意接種の際には3種混合ワクチンで接種することになります。
(興味ある方は以下も参考にして下さい)
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①百日咳菌による特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作 けいがいほっさ)を特徴とする呼吸器感染症です。咳やくしゃみによる飛沫感染や、菌が付着した物に触れる接触感染で広がります。
② 小児が中心となって流行します。乳児期早期からかかる可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
経過は3期に分けられ、全経過で約2~3カ月で回復するとされています。
1. カタル期(約2週間持続):かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
2. 痙咳期 (けいがいき,カタル期の後に約2~3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です。
3. 回復期:激しい発作は次第に軽減し、2~3週間で認められなくなります。
全経過で約2~3カ月で回復します
◉ 4,5歳以降の小児や成人の百日咳では、軽く済む場合や、咳が長引いても典型的な発作性の咳を示さない場合もあり、知らずに乳幼児に感染させることがあります。
特有の咳が消失するまで、または5日間の適性な抗菌剤治療が終了するまでは出席停止となります
◉ 日本では定期接種として、生後2ヶ月から開始されて1歳半頃までに接種を終了する4回接種になっています。しかし、5歳頃になると百日咳発症予防に必要な抗体保有率が20%台まで低下することが指摘されています。
◉年長児・青年・成人の百日咳は周囲の乳幼児への感染源となるため、これらの年齢層へのワクチン接種の必要性があります
◉妊娠中に百日咳ワクチンを接種することで、生まれてくる子どもが百日咳になることを防ぐことができることもわかっています。たとえば、妊娠中の百日咳ワクチン接種は、新生児の百日咳と入院を90%減らし、死亡を95%減らすという報告もあります
*土曜日は午前中のみ診察です
院長 | 柴崎浩一 |
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診療科目 | 小児科、アレルギー科 |
診療時間 | 【月〜水、金曜日】 *午前 : 9時00分~12時00分 *午後 : 16時30分~18時00分 【土曜日】 *午前 : 9時00分~12時00分 ★ 診療の終了時間は、予約状況や 混雑具合などで変わります。 |
休診 | 日曜日・祝日・木曜日・土曜午後 |
ホームページ | https://oyako.crayonsite.net |
略歴 | ・京都大学医学部卒業 ・大和高田市立病院勤務 ・京都大学医学部附属病院勤務 ・舞鶴市民病院勤務 ・住友病院勤務 |
駐車場 | なし |
● 午前 : 08時30分〜11時30分
● 午後 : 16時00分〜17時45分
( 日・祝・木・土曜午後は休診です。)
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