♪♪大阪府茨木市の小児科のクリニックです ♪♪

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夜尿症について

■ おねしょと夜尿症の違い

おねしょ夜寝ている間の尿もれのこと
(5歳未満では普通)
夜 尿 症5歳以降で、
月1回以上の「おねしょ」が 3ヶ月以上続く場合

■ 夜尿症の子どもはどのくらい?

・年長児で20%、小学校低学年で10%、高学年で5%ぐらいの割合です。中学生になると大体、1%〜2.5%ぐらいと言われています。

■ 夜尿症は自然に治る?

・ 大抵の場合は自然に治りますが、0.5%から
 数%の人は大人まで移行します。
・ 夜尿が1週間で3回以上ある場合は、3回未満
 の場合より自然には治りにくくなると言われ
 ています。
・ 治療は早めに開始する方が治癒率が高くなり
    ます。( 治療をすることで1年後の治癒率を
    50%近くにすることが可能です。)

◉ 注意すべき見逃せない夜尿もあります。検尿のみでもある程度の診断がつくこともありますので、1度は受診して下さい。

[ 糖尿病、尿崩症、尿路結石、膀胱炎、尿路奇形など様々な病気が隠れている時もあります。その場合には病気の治療が必要となります。]

★ 更に詳しく知りたい方は読んで下さい

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■ 夜尿症はどうしておこるの?

① 覚醒
  「オシッコで目が覚めにくい」
② 夜間尿量
      「夜にオシッコが多い」夜間多尿型
③ 膀胱蓄尿量、膀胱の大きさ
      「我慢できるオシッコが少ない」
[ ①②③のアンバランスが原因と考えられます ]

◉ 多尿タイプはオシッコが薄くなりやすい

・病院では、朝1番の尿の濃さ(比重や浸透圧)を
 はかります。多尿型の子どもではオシッコが
 薄くなる傾向があります。
  (比重や浸透圧が低くなります)

◉ 我慢できるオシッコの量が少ない。

① 我慢できるオシッコの量は、年齢により
 平均的な量がだいたい決まっています。
  ●期待膀胱容量(平均の我慢できる量)
       25×(年齢+2) mL
 ex. 例えば6歳なら25×(6+2)=200mL が
   おおよその我慢できる平均的な量です。

② 実際に出来るだけ我慢して、オシッコの量を
 測ってみます。(100均の計量カップなどで)
  ●機能的膀胱容量(自分の我慢できる量)

  ➡︎ ➡︎ 実際に自分の我慢できるオシッコの量と
   平均的な量と比較してみましょう。

■ どんな治療をするの?

◉ まずは生活指導が大事です。!!
・水分摂取制限や排尿訓練、便秘改善など生活
 指導を中心とした治療を行います。特に5-6歳
 ぐらいまでの場合は、まず生活指導を中心と
 した治療のみを行います。(漢方薬を併用する
 こともあります)
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・2〜4週間で改善がない場合、アラーム療法や
 抗利尿ホルモン薬など他の治療を考慮します

* 生 活 指 導 *

◉ あせらず
◉ 怒らず
◉ 起こさず
◉ ほめる
◉ 兄弟や友だちと比べない

・ 夕食から寝るまでは2-3時間あける。
・ 夕食から寝るまでは200cc程度までの
    水分摂取に制限する。
・ 寝る前にトイレに必ず行く。
・ 寝ている時に寒さや冷えから守る。
・ 夜中、無理にトイレに起こさない。
・ 便秘は膀胱を圧迫しますので注意。
・ 失敗しても叱らない。成功したら褒めたり
    ご褒美をあげたりする。

◉「夜起こしてトイレに行かせる」ではダメです。夜尿をしていない時でも決まった時刻に起こして排尿させるため、下手をすると夜中に排尿をする習慣を自ら作っていることになります。さらに、成長期の子供では、眠り始めの睡眠のコアタイム(成長ホルモンが多く分泌される時)を妨害することになってしまいます。

■ アラーム療法と抗利尿ホルモン療法どっち?

◉アラーム療法が有効な場合
  ➡︎ 膀胱が小さいタイプ、熟睡タイプ
   ( 家族が協力的であればより有効)

◉抗利尿ホルモン療法が有効な場合
  ➡︎ 夜間多尿タイプ、尿が薄い場合

◉ アラーム療法は熟睡型で夜起きられないような子供に有効なことが多いようです。アラーム音に気づかず起きられないことがありその都度、家族が起こしてサポートする必要があります。

■ アラーム療法。具体的には?欠点は?

① パンツに取り付けたセンサーが夜尿に反応し
 アラームが鳴ったり振動します。
② アラームが鳴ったら起き、トイレで残りの
 排尿を済ませる。
 (本人が起きない場合は、家族が起こします。)
③ 排尿後は眠ります。朝まで①②を繰り返す。
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  抗利尿ホルモン療法より再発率は低いと
      されてます。

◉ 欠点
・治癒までの期間6週間程度かかりことが多く、家族の協力も必要となるので、続けるのが難しい事が多いようです。
・一晩に何度も夜尿がある場合や、子供がアラームを嫌がる場合は効果があまり良くありません

* よく使われる商品には、無線型のピスコール3、ユリンスコープ、有線型のウェットストップ3などがあります。ただし自己負担で購入したりレンタルする必要があります。

■ 薬物療法

① 抗利尿ホルモン薬(ミニリンメルトなど)
・尿を濃縮して尿量を減らす作用があります。
 そのため夜間多尿タイプに効きやすい
 傾向にあります
・薬物治療の第1選択
・アラーム療法に較べると再発率が高い。
② 抗コリン薬(ポラキス、バップフォーなど)
・膀胱の収縮を抑え尿を溜めやすくします。
・昼間のお漏らしに効くことが多い。
・抗利尿ホルモン薬やアラーム療法が無効な時
 追加や組み合わせて使用します。
③ 三環系抗うつ薬(トフラニール)
・①②の薬やアラーム療法で効果がない場合に
 考慮します。
・不整脈などの副反応のため使用されることは
 あまりありません。
④ 漢方薬
・漢方薬は夜尿症の治療と言うよりは、夜尿の原因や悪化させてる要因(冷え、便秘、ストレス、胃腸虚弱、精神不安など)を改善させる目的で使用します。

■ 夜尿症は早めに治療した方がいい?

・ 治療は早めに開始する方が治癒率が高くなり
    ます。( 治療をすることで1年後の治癒率を
    50%近くにすることが可能です。)
・ 5-6歳ぐらいまでの場合、薬や夜尿アラーム
    などの治療は原則行わず、生活指導を中心と
    した治療のみを行います。
・ 精神的な影響を後に残さないためには、
    小学生以上の場合は早めに治療することを
    お勧めします。

精神的な影響

年齢が上がると、学校生活や日常生活に自信が持てなくなったり、親に迷惑をかけてると自責の念を感じる人もあります。また自尊心の低下を招くこともあるようです。

<予約受付時間>
● 午前08時30分〜11時30分
● 午後16時00分〜17時45分
( 日・祝・木・土曜午後は休診です。)

■ 休診のご案内

  • *土曜日は午前中のみ診察です

■ ア ク セ ス ■

大阪府茨木市下穂積1-3-101 ホワイトハウス穂積1F

*当院には駐車場はありません。