アトピー性皮膚炎/注射など

2024年03月16日 08:36
カテゴリ: 皮膚

2024年 3月16日

最近ではステロイドではない内服薬や生物学的製剤(注射)も使用されています。高価な薬であり、その使用には条件があります。

新しい内服薬や注射薬

◉ 生物学的製剤 (注射薬)
   ・デュピルマブ(デュピクセント)
   ・ネモリズマブ(ミチーガ)
   ・トラロキヌマブ(アドトラーザ)
◉ JAK阻害内服薬 :
   ・ウパダシチニブ(リンヴォック)
   ・アブロシチニブ(サイバインコ)
   ・バリシチニブ(オルミエント)
◉ シクロスポリン内服薬 :
   ・ネオーラル

この中ではデュピクセントが小児のアトピー性皮膚炎では使用頻度が高くなっています。

生物学的製剤 ( 皮下注射 )

① デュピルマブ(デュピクセント) : 6ヶ月以上
② ネモリズマブ(ミチーガ) : 6歳以上
③ トラロキヌマブ(アドトラーザ) : 15歳以上

・2週間に1回の皮下注射で投与するクスリです。痒み軽減や皮膚症状の改善に効果が高く、投与後1〜2週間で効果が出ます。

・炎症、かゆみの原因であるサイトカイン IL-13 の働きを(デュピクセントは  IL-13 とIL-4の働きを )ブロックすることで炎症反応を抑制します。

・安全性は高いクスリですが高価であり、使用するには厳格な使用基準があります。

・実際の小児科の臨床の場では、副作用などの観点から以下のデュピルマブ(デュピクセント)が使用されることが多くなっています。
(どのクスリも導入時には採血やレントゲン、皮下注射の指導など必要となりますので、当院では取り扱っていません。)

デュピクセント(デュピルマブ)

◉ 適応
(既存の治療で効果不十分な)
・6ヶ月以上のアトピー性皮膚炎
・12才以上では気管支喘息や慢性蕁麻疹
◉ 副反応
・注射部位の発疹や赤み、過敏症反応(アレルギー反応)
・結膜炎
・免疫が低下する可能性があり(ヘルペス、寄生虫感染)全身的な感染症に気つける必要があります。
・血中の好酸球数の増多

* ステロイド、プロトピック、コレクチム、モイゼルトなどの抗炎症作用のある塗り薬を「正しく、しっかり」塗っても治らない時に使用します。
(ちゃんと塗ってない人が多い!)

* 免疫が低下する可能性があり、全身的な感染症(結核や帯状疱疹など)に気をつける必要があります。また導入前の血液検査なども望ましい。

JAK阻害内服薬

① バリシチニブ(オルミエン) : 15歳以上
② ウパダシチニブ(リンヴォック) : 12歳以上
③ アブロシチニブ(サイバインコ) : 12歳以上

・毎日内服するクスリです。痒み軽減や皮膚症状の改善に効果が高く、投与後1〜2日で効果が出ます。

・高額な医薬品でもあり使用するためには厳格な基準があります。

・妊婦又は妊娠している可能性のある女性は禁忌、授乳中であれば授乳は中止します )

・JAK阻害内服薬共通に免疫系に影響を及ぼす可能性があります。感染しやすくなったり、白血球や血小板に異常が出ることもあります。

⬇︎ 要するに ⬇︎

① ステロイド、プロトピック、コレクチム、モイゼルトなどの抗炎症作用のある塗り薬を「正しく、しっかり」塗っても治らない時に使用します。
(ちゃんと塗ってない人が多い!)

② 免疫が低下する可能性があり全身的な感染症(結核や帯状疱疹など)にも気をつける必要がある。ツ反、血液検査や胸部X線などの定期的な検査が必要となる。

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