感染性胃腸炎について ③

2024年03月02日 13:27
カテゴリ: 感染症

2024年 3月2日

小児の感染性胃腸炎の大半はウイルス性胃腸炎であり、軽〜中等症で経過することが多く入院や点滴までは必要はありません。その場合の家庭での食事療法をお話しします。

早めに経口補水を少量からあせらずゆっくりと始めていく。

① 早めに!

以前は『嘔吐がおさまるまで飲んだり食べたりはしていけない』となってましたが、最近では絶食は3時間以内にとどめておくことが勧められています。

② 経口補水とは?

経口補水とは、『適切な濃度で塩分と糖分を含んだ水分を、適切な量や頻度で飲ませること』です。市販の経口補水液が飲みにくい場合は100%のリンゴジュースと混ぜたりしてもいいでしょう。

③ 少量ずつゆっくり

決まりがあるわけではありませんが、
「 5-10mlずつ、5-10分ごとに飲む 」というのを目安にして下さい。嘔吐・嘔気の様子を見て徐々に量を増やしてみて下さい。
一般的なウイルス性胃腸炎の嘔吐の多くは、数時間ぐらい自然におさまってきます。
嘔吐がおさまってきてたら徐々に固形物(ゼリーなど)も一口ずつ開始しましょう。おかゆやご飯、うどんなどでもいいですが、あまり油や糖分が高いものは避けた方がいいでしょう。

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